われわれは民主主義のもとで生きているので、いかにして民主主義が成立するのかを忘れがちである。 実はつい30年ほど前まで地球人口の5分の4が独裁体制下にあった。 今日なお5分の3が独裁体制下にある。 演習においては、まず非民主主義体制とは何かを考え、それはどのようにして民主化するのか、 このまま民主主義が定着するのか、それとも揺れ戻しがあるのか。 まだ民主化していない国々はどうなるのか、われわれはどうすればよいのか、 われわれ自身の民主主義を深化する必要はないか、などという問題を考えたい。 先進国というよりも後進国、とくに発展途上国、旧社会主義国の問題に関心をもつ諸君を歓迎する。 やる気のある人、英語力に自信のある人、仲間や教員と議論したい人が望ましい。
ゼミ中の教授
様々な独裁政治のシステムや独裁から民主主義の移行過程、定着、揺れ戻りなどについて研究しています。 卒論テーマは民主主義に関連があれば何でも構いません。 例えば中国や中南米諸国に代表される独裁国の民主化の研究や独裁そのものの研究等です。
前期は日本語テキスト、後期は英語テキストを使い、 教授によって学期前にあらかじめ決められた順番(大抵学籍番号をもとにしています)に従い、 1回に2人づつ発表するという形で進んでいきます。 平均してテキストの20〜30ページ程度を要約し、 かつ自分の意見をレジュメにまとめて発表し、その後討論者とディスカッションを行います。 なお、各月の最終週の発表者は、ゼミ論中間発表という役割が割り当てられ、その発表の際に、 教授と相談し卒論のテーマを決めます。もちろん中間発表のテーマを変更して卒論を書いても大丈夫です。